開業ガイド 1年目 2026年版 2026年8月4日

うなぎ屋開業1年目に起きること
立ち上がりの壁と乗り越え方【2026年版】

この記事の結論

  • うなぎ屋の1年目は、開店直後の来店が一巡すると客数が落ち込み、売上より支出が先行する時期を迎えます。
  • 客が少なくても安易に値下げせず、Googleビジネスプロフィールの整備などで認知を広げることに力を注ぎます。
  • 初めての土用の丑の日は前年実績がないため、事前予約を軸に仕入れ量を決め、当日分は保守的に見積もります。

開業して最初の1年は、事業が続くかどうかが決まる期間です。しかし多くの人は「開業するまで」の準備に力を注ぎ、「開業してから」に何が起きるかを具体的にイメージできていません。本記事では、うなぎ屋の1年目に実際に何が起こるのかを時系列で整理し、それぞれの局面をどう乗り越えるかを解説します。開業前に読んでおくことで、対処できる問題は確実に増えます。

開業1〜3か月目:認知がまだ広がらない時期

最初の数か月は、店の存在がまだ知られていないという当然の現実に直面します。

何が起きるか

開店直後はご祝儀的な来店で数字が立つことがありますが、それが一巡すると客数が落ち込む時期が訪れます。ここで「思っていたのと違う」と焦りが生まれます。

一方で家賃・人件費・仕入れ代金は容赦なく発生します。売上より支出が先行するこの時期を耐えられるかが、最初の関門です。

この時期にやるべきこと

焦って安売りしない

客数が伸びないときに最も陥りやすい失敗が安易な値下げです。うなぎは原価率35〜40%と高いため、値下げは利益を直接削ります。一度下げた価格を戻すのは困難です。この時期に必要なのは値下げではなく認知の拡大です。

開業4〜6か月目:客層が見えてくる時期

何が起きるか

来店が積み重なると、自店の客層と売れ筋が具体的に見えてきます。「想定していた客層と違った」「この商品が思ったより出る」といった発見が出てくる時期です。

計画を現実に合わせて修正する

開業前に立てた計画は、あくまで仮説です。実際のデータが出たら、そこに合わせて修正するのが正しい対応です。

原価率を必ず確認する

この時期に実際の原価率を必ず計算してください。想定より高ければ、価格設定か仕入れかロス管理のどこかに問題があります。放置すると、売上が伸びても利益が残らない構造が固定化します。

初めての土用の丑の日:最大の山場

うなぎ屋の1年目における最大のイベントです。ここでの成否が、その後の経営に大きく影響します。

1年目特有の難しさ

前年実績がないため、仕入れ量の予測が最も難しいのが1年目です。少なすぎれば大きな機会損失、多すぎれば高単価食材の廃棄という痛手を負います。

1年目の鉄則:予約で数量を確定させる

この不確実性を減らす唯一の方法が事前予約です。予約分は確実に売れる数として計算できます。1年目は特に、予約を軸に仕入れ量を組み立て、当日分は保守的に見積もるのが安全です。

この日に来た客を必ず次につなげる

土用の丑の日は「うなぎにお金を払う意思がある人」が一年で最も多く集まる日です。この日の来店客をLINE登録などで顧客化できるかどうかで、2年目以降の集客基盤が決まります。詳細は土用の丑の日の繁忙期対策をご覧ください。

開業7〜12か月目:季節変動と現実の直視

繁忙期の後に来る反動

土用の丑の日を終えると、売上が大きく落ち込む時期が来ます。繁忙期の数字を基準に考えていると、この落差に動揺します。しかしこれはうなぎ屋の正常な季節変動です。

閑散期をどう使うか

1年目の数字を必ず記録する

1年目のデータは、2年目以降の最も重要な経営資源です。月別の売上・客数・原価率・廃棄量を記録しておけば、翌年の仕入れ計画と資金計画の精度が劇的に上がります。

1年目に備えた資金計画を

猫家FCの加盟金は150万円(保証金込み)、物件・設備費は別途です。
加盟条件をご確認ください。

1年目に見るべき3つの数字

数字なぜ見るか危険信号
原価率利益構造が成立しているか想定を大きく超えている
月末の現金残高事業の継続可能性毎月減り続けている
固定費の合計損益分岐点が分かる売上が固定費を下回る月が続く

帳簿上の黒字より、現金が減っていないかを優先して見てください。利益が出ていても現金が尽きれば事業は終わります。資金繰りの詳細はうなぎ屋の資金繰り管理で解説しています。

1年目を乗り切る条件

①運転資金の余力 ②固定費の軽さ ③認知を広げ続ける行動——この3つが揃っていれば、多くの1年目の困難は乗り越えられます。逆にこのどれかが欠けると、立ち上がり期に力尽きるリスクが高まります。

猫家FCで始める場合

猫家は、蒸してから焼く関東風のうなぎ屋のフランチャイズです。まだ加盟店はなく、最初の3店舗を募集しています。

小さなお店でも売上を確保しやすい

店内でのご提供に加えてテイクアウトやデリバリーも取り入れているため、席数が少ない小さなお店でも売上を確保しやすいのが特徴です。小さなお店は家賃などの固定費を抑えやすく、この記事で見た「固定費の軽さ」にもつながります。

加盟金は150万円(保証金込み)

猫家FCの加盟金は150万円(保証金込み)で、物件・設備費は別途かかります。1年目を乗り切るには運転資金の余力が欠かせないため、物件・設備費と運転資金を合わせた資金計画を、開業前に立てておきましょう。

うなぎの仕入れは本部が担う

1年目は仕入れの判断が難しい時期ですが、猫家FCではうなぎの仕入れは本部が担います。仕入れ先を自分で探す必要はありません。また、仕入れがしっかりしているので、値段はお店ごとに自分で決められます。大手チェーン店より安い値段で出しても、利益が出せる仕入れです。

まずは、お気軽にご相談ください

猫家FCは自分のうなぎ屋を繁盛させたい方を募集しています。
加盟条件について、まずはお気軽にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

開業してすぐ黒字になりますか?
稀です。開店直後はご祝儀的な来店で数字が立つことがありますが、それが一巡すると客数が落ち込む時期が来ます。認知が広がり客数が安定するまでには時間がかかる一方、家賃・人件費・仕入れ代金は発生し続けるため、この期間を耐える運転資金が不可欠です。
客が来ないとき値下げすべきですか?
避けるべきです。うなぎは原価率35〜40%と高いため、値下げは利益を直接削ります。しかも一度下げた価格を元に戻すのは困難です。客数が伸びない原因の多くは価格ではなく認知不足であり、必要なのは値下げではなく認知を広げる行動です。
1年目の土用の丑の日はどう乗り切ればいいですか?
事前予約を軸に仕入れ量を組み立てることです。1年目は前年実績がないため予測が最も難しく、予約分という確実な数量を土台にするのが唯一の安全策です。当日分は保守的に見積もり、機会損失より廃棄リスクを避ける判断が無難です。
繁忙期の後に売上が落ちるのは普通ですか?
正常な季節変動です。うなぎ屋は土用の丑の日という強力な特需を持つ反面、その後に反動が来ます。繁忙期の数字を基準に考えないことが重要です。閑散期は贈答需要の開拓やオペレーション改善に充てる期間と位置づけてください。
1年目に最も見るべき数字は何ですか?
原価率と月末の現金残高です。原価率が想定を超えていれば利益構造に問題があり、現金残高が毎月減り続けていれば帳簿上黒字でも危険信号です。また1年分の月別データを記録しておくと、2年目の仕入れ計画と資金計画の精度が大きく上がります。